オニグルミの実を使って

1 オニグルミについて

 オニグルミは,渓谷や河川の岸辺などに生育している落葉性の樹木である。夏になると,葉の合間に10個前後の実をつける。この実を採取し,水の入ったバケツなどに入れて放置しておくと,果肉(偽果)が腐って柔らかくなるので,堅果(果実)を取り出す。この作業は水を通さないゴム手袋を装着して行うのが望ましい。素手で行うと,手全体が果肉に含まれる茶褐色の色素に染まってしまい石けんで洗ってもしばらくは色が落ちない。
オニグルミの実(堅果あるいは核果)は表面は凹凸があり硬い。その様相がオニの顔のようなところからオニグルミと名づけられたという。その中にある種子は,栄養に富み,味もよいので,昔から食用にされたようだ。縄文時代の遺跡からもクリなどと一緒に出土するらしい。また,材はくるいが少ないので,かつては銃の台座にもちいられたという。
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