(1) 用意する物
500ミリリットルのペットボトル
フィルター(観賞魚用ウールマット)幅5cm
小石
水道用ホース(外径2cm,長さ15cm)
アクアリウム用エアーホース(長さ60cm)
(2) 作り方
![]() | @カッターでペットボトルを下から8cmくらいのところで切り取る。 |
![]() | A底の部分に砂を2cmほど入れる。 |
![]() | Bホースにウールマットを巻き付ける。柔らかく巻く。 |
![]() | Cウールマットを巻いたホースを底の部分に入れる。ウールマットを広げるようにして,ペットボトルとの間に,すき間ができないようにする。 |
![]() | D上から口の部分を,上のペットボトルが下のペットボトルの上に重なるように押し込む。 水の入り口を作るため,1カ所すき間があくように下のペットボトルをへこますなどする。 ホースが口の部分を通るようにする。 |
(3) 使い方
本体を水そうの中に沈めます。ホースの上の口からエアポンプのホースを入れて空気を送ります。すると,水は下のすき間から入って,上のホースの口から空気と一緒に出て行きます。水そうの中のゴミは,水と一緒に吸い込まれ,ウールマットの上や中に溜まります。
このような複雑な構造にした理由は,水の流れにあります。
アクアリウム用エアホースをホースの口から差し込みエアポンプにつなぎ空気を送ると,空気が出てくる勢いで水の流れが起こり,水質浄化装置の中を水が通り抜けます。
その時水は,図の@の底に近いペットボトルのすき間から水が入り,A内側と外側のペットボトルのすき間を通ってペットボトルの中に入り,Bウールマットの中を通り,C底まで達してからホースの中を抜け,D上の口から出ていきます。
このように,底から吸って上から出し,しかもウールマットの中は上から下に水が流れるという複雑な水の流れができました。こうすることで,ゴミはウールマットの上部に溜まり,ろ過器を持ち上げても下からゴミが落ちることがありません。市販のろ過器とほぼ同じような効果が期待できます。
実際に,研修センターの初等理科室に置いているメダカの水槽に入れて実験してみました。3週間ほどするとこのようになりました。月に1回ぐらい中のウールマットを掃除するか(洗わない方がよいという意見もあります),2〜3ヶ月に1回ウールマットを交換すればよいでしょう。