これらの結果から水の対流の様子を表すと,
@まず熱源で温まった水は上に上がり,水面に着くと層になって放射状に広がります。
A同時に,そこへ周りの水が引き寄せられます。温まった水が次々に水面に上がるのと,下にある温度の低い水が熱源に引き寄せられることで,
B同じ水温の水が,1つの層になりほぼ水平のまま下に移動します。
C下がりながら熱源に近い端の方は少しずつ熱源の方へ引き寄せらます。この層が熱源の高さまで下がると,急激に引き寄せられて,また温められて上に上がります。このことがくり返され,80℃ぐらいまでは上部から温まっていきます。
それ以上になると上部も下部も温度差がなくなり,対流が速くなり水全体が回るように動き,全体が同じように温まります。
朱液は一度広がるとその後の観察は難しいですが,温まった水が広がる様子を見るのには適しています。
熱源に水と同密度の小さな物を置てそれが水の流れに乗って動いていると考えると,よく見られる対流の図になりますが,水そう全体の水の動きから,水そう全体の対流を見るとこの図のようになりました。
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