1 完成図と使い方

                                                  
・ 「ソーラークッカー」は,太陽の光を鏡で反射さ
 せて光を集め,物を温めるものです。
・ 原理は光を鏡の反射で集めることによって,よ
 り温かくすることができます。また,集めた反射
 光を黒色の容器に集めることで,より高く熱を吸
 収し,高温にすることができます。
・ 3月上旬で缶の中の空気を102℃まで上昇さ
 せることができました。晴れ間が2時間くらい続
 けば,焼き芋やゆで卵ができます。
                                                    

2 作り方

1      
・ 牛乳パック(500ミリリットル)の口を切り取り,高さをだいたい10センチメートルくらいにし
 ます。そして熱の吸収率を高めるために,牛乳バックの内側に黒色を塗ります。黒色にしな
 ければ,温度はあまり上がりません。必ず塗ってください。
                                                     
2


・ 厚紙で台形を2つ合わせたような形の物を4枚用意します。大きさは,上の台形が(上辺7
 センチ・高さ7.5センチ・下辺12.5センチ)にして,下の台形が(上辺12.5センチ・高さ7.5セ
 ンチ・16センチ)という大きさです。この大きさが熱を集めるのによい大きさです。
3


・ 2で作った厚紙(4枚とも)にアルミ箔を貼ります。アルミ箔の表の方が光の反射がよいの
 で,厚紙はアルミ箔の裏に貼るようにします。
4

・ 左の図のように3で作った4枚の厚紙をガムテープで, 貼り合わせます。牛乳パックの一
 辺は7センチの正方形なので,2の図通りに作るとぴったりと合います。
5

・ 台を作ります。台としてはベニヤ板を使うと重くて安定します。台の傾きは,34°にします。
 理由は,徳島県が北緯34°に位置するためです。この角度にすると,春分・秋分の日に牛
 乳パックの真上に太陽が位置することになり,多くの熱エネルギーを集めることができます。


・ 次に,2リットルのペッとボトルを切って,5で作った34°の角度の台に貼ります。


・ 牛乳パックと2リットルのペットボトルの間のすき間を,新聞紙でうめます。こうすることによ
 って,温まった牛乳パックが,外気温によって冷やされないようにします。


・ アルミ缶(250ミリリットル)を高さ8センチくらいに,またペットボトル(500ミリリットル)を
 高さ10センチくらいに切ります。
もし,焼き芋がしたいのであれば,アルミ缶の中に芋を入
 れてください。そして,透明のペットボトルでふたをして,温められた熱が逃げないようにし
 ます。
透明のペットボトルがあればアルミ缶の空気の温度は102℃まで上昇しますが,な
 ければ80℃くらいまでしか上昇しません。(3月上旬の実験デー
タより)焼き芋やゆで卵を
 する時には,2時間程度連続で太陽の光を当てることが必要です。