次郎鉱山,広石鉱山ともに,鉱山跡は赤茶色の岩石で被われていた。
その岩石を観察し,調べてみよう。
岩石はもろくて,ハンマーでたたくとすぐに砕くことができる。
表面は赤茶色であるが中は黒みがかっており,金色のキラキラ光る結晶が,帯状またはかたまりで見られる。
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磁石がひっつく場所がある。 (ひっつかない岩石もあった。) |
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鉄製のすり鉢ですぐに砕くことができる。 キラキラした結晶がたくさんある。 大きな結晶を取りだして,観察してみよう。 |
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金色の立方体の結晶を取りだすことができた。![]() 黄鉄鉱 ![]() おもな成分は鉄と硫黄。 そのほか,ニッケルやコバルトが含まれることがある。 同じような金色の結晶で,立方体ではないものが黄銅鉱。 |
ちなみに,これが 黄銅鉱 (標本箱の中から) |
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ひっつく結晶もある。ひっつかなくても磁力に反応している 結晶は多くあった。 |
![]() 鉄と硫黄の混合物を加熱したときのような黄色い物質が試験管のまわりに付着。 = 岩石の中に硫黄が含まれている |
![]() 試験管の上の方には水滴がつく。 = 岩石の中に水が含まれている |
@ 結晶
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硝酸を入れてしばらく置くと,黄色い大きな結晶が現れた。 硫黄を含んでいると思われる。 |
A 炎色反応
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硝酸に溶け出した液で炎色反応を調べてみると,かすかに色が現れた。 黄色かオレンジに見える。 一瞬,緑色が現れることもある。 このことから,Na(ナトリウム),Ca(カルシウム),Cu(銅)などを含んだ岩石であったと考えられる。 |